ヒントとコツ

このページでは、他のツールや外部エディタと組み合わせて jrnlを使用するためのヒントとコツを紹介します。

Co-occurrence of tags

ルームメイトの AlbertoとMeloを同じエントリーでどれくらい一緒に言及したか調べたい場合、 次のコマンドを使います。

jrnl @alberto --tags | grep @melo

これにより、@melo: 9と言った結果が表示されます。これは@alberto@meloの両方がタグ付けされたエントリーが9件あることを意味しています。 仕組みを説明すると、まずjrnl @alberto@albertoタグの有るエントリーだけを 抽出します。次に --tagsオプションを使うと、その抽出されたエントリー内で 各タグがどれくらい使われているかが表示されます。最後に、grep@meloを 含み行だけを示しています。

フィルターの組み合わせ

次のようにコマンドを使うことが出来ます。

jrnl @fixed -starred -n 10 -to "jan 2013" --short

これで2013年1月1日以前に@fixedタグが付けられた最近のお気に入りの10件の エントリーの要約を取得できます。

統計

昨年どれくらい書いたか知りたい場合は?

jrnl -from "jan 1 2013" -to "dec 31 2013" | wc -w

このコマンドを実行すると、2013年に書いた単語数が表示されます。

エントリーの平均の長さを知りたい場合は?

expr $(jrnl --export text | wc -w) / $(jrnl --short | wc -l)

このコマンドは、まずジャーナル全体の単語数を取得し、それをエントリーの数で 割ります(jrnl --shortは各エントリーごとに1行だけ出力するため、この方法が機能 します)。

古いファイルのインポート

ファイルを jrnl のエントリとしてインポートしたい場合は、 単に jrnl < entry.ext と実行するだけです。 しかし、ファイルの最終更新日時を jrnl のエントリの日付として設定したい場合はどうでしょうか?

次のコマンドを試してみてください。

echo `stat -f %Sm -t '%d %b %Y at %H:%M: ' entry.txt` `cat entry.txt` | jrnl

このコマンドの前半部分は entry.txt の最終更新日時をフォーマットし、ファイルの内容と結合してからそれを jrnl にパイプします。これを頻繁に行う場合は、.bashrc.bash_profile に関数を作成することを検討してください。

jrnlimport () {
  echo `stat -f %Sm -t '%d %b %Y at %H:%M: ' $1` `cat $1` | jrnl
}

テンプレートの使用

注意

テンプレートを使用するには、外部エディタ の設定が必要です。

テンプレートは、構造化されたジャーナルを作成するために使うテキストファイルです。テンプレートを使用する方法は3つあります。

1. --template コマンドライン引数とデフォルトの $XDG_DATA_HOME/jrnl/templates ディレクトリを使用

$XDG_DATA_HOME/jrnl/templates は、テンプレートを保存するためにデフォルトで作成されます!このディレクトリにテンプレート(例えば default.md)を作成し、--template FILE_IN_DIR として指定します。

jrnl --template default.md

2. --template コマンドライン引数とローカル/絶対パスを使用

任意のテキストでテンプレートファイルを作成できます。例は以下の通りです:

# /tmp/template.txt
私の個人ジャーナル
タイトル:

本文:

その後、テンプレートファイルの絶対パスまたは相対パスを引数として指定すると、外部エディタが開き、テンプレートが事前に入力された状態になります。

jrnl --template /tmp/template.md

3. jrnl.yaml にデフォルトのテンプレートファイルを設定

デフォルトでテンプレートを使用したい場合は、設定ファイル 内の template の値を false からダブルクオーテーションで囲まれたテンプレートファイルのパスに変更します。

...
template: "/path/to/template.txt"
...

ヒント

ジャーナルエントリを確認したり、保存されたエントリを確認したい場合は、以下のコマンドを使用します:jrnl -n 1 (他のオプションについてはフォーマット を確認してください)。

jrnl -n 1

シェルのリロード時にプロンプトを表示

シェルをリフレッシュするたびにプロンプトを表示させたい場合は、以下を .bash_profile に追加できます:

function log_question()
{
   echo $1
   read
   jrnl today: ${1}. $REPLY
}
log_question '今日達成したことは何ですか?'
log_question 'どんな進展がありましたか?'

シェルがリロードされるたびに、上記の質問に回答するように促されます。各回答は、jrnl.yamldefault_hour および default_minute にリストされている時刻で別々のジャーナルエントリとして記録されます。

ランダムエントリの表示

ランダムに1つのタイトルを選択し、エントリ全体を表示することができます。タイムスタンプのフォーマットに合わせて cut の呼び出しを調整します。日時要素の間にスペースがあるタイムスタンプでは、以下のようにフィールド1と2を選択します。スペースがないタイムスタンプの場合は、フィールド1のみを選択します。

jrnl -on "$(jrnl --short | shuf -n 1 | cut -d' ' -f1,2)"

高速記録用の端末を起動

jrnl の stdin プロンプトを持つ端末を起動し、すぐに入力を開始できるようにすることができます。

jrnl --config-override editor ""

これをキーボードショートカットに割り当てます。

Super+Alt+Jjrnl プロンプトを持つ端末を起動するようにマップする

  • xbindkeys あなたの .xbindkeysrc に以下を追加します
Mod4+Mod1+j
 alacritty -t floating-jrnl -e jrnl --config-override editor "",
  • I3 WM jrnl プロンプトを持つフローティング端末を起動します
bindsym Mod4+Mod1+j exec --no-startup-id alacritty -t floating-jrnl -e jrnl --config-override editor ""
for_window[title="floating *"] floating enable

CLI でフォーマットされた Markdown を視覚化

jrnl はデフォルトでジャーナルエントリをMarkdown形式で出力できます。これを視覚化するには、mdless にパイプします。mdless は、Markdownテキストをフォーマットおよびシンタックスハイライト付きでCLIで表示できる、less のようなツールです。この機能は、パイプをサポートする任意のシェルで使用できます。

Markdown出力を mdless で視覚化する最も簡単な方法は次の通りです:

jrnl --export md | mdless

これにより、画面全体にMarkdown出力がレンダリングされます。

幸いなことに、mdless には画面幅を調整するための -w オプションがあります。以下のように使用します:

jrnl --export md | mdless -w 70

Markdownをデフォルトの表示形式にしたい場合は、設定ファイルで次のように定義できます:

display_format: md
# または
display_format: markdown

jrnl がエントリをMarkdown形式で出力する方法についての詳細は、フォーマット セクションを参照してください。

バッファの末尾にジャンプ(vi使用時)

viを使用して編集する際に、エントリの最後の行にジャンプさせるには、設定ファイルで次のように設定します:

editor: vi + -c "call cursor('.',strwidth(getline('.')))"